目次
比較概要
ニコン Z 50 ボディは、2019年11月に発売されたニコン初のAPS-Cサイズのミラーレスカメラです。このカメラは、ニコンのフルサイズミラーレスカメラであるZ 6やZ 7と同じZマウントを採用しており、高画質なレンズを豊富に使えるというメリットがあります。しかし、このカメラは同じくAPS-Cサイズのミラーレスカメラであるソニーのα6400や富士フイルムのX-T30と比べてどうなのでしょうか?
この記事では、ニコン Z 50 ボディとα6400、X-T30の3機種を主なスペックや機能で比較し、それぞれのメリットとデメリットを分析します。また、実際に撮影した写真も紹介して、画質や操作性などの違いを感じていただきます。最後に、どのカメラが自分に合っているかを判断するためのポイントもまとめてお伝えします。
ニコン Z 50 ボディは、ライバル機種に勝てるのでしょうか?それでは、比較表から見ていきましょう。
比較表
項目 | ニコン Z 50 ボディ | ソニー α6400 ボディ | 富士フイルム X-T30 ボディ |
---|---|---|---|
発売日 | 2019年11月22日 | 2019年2月22日 | 2019年3月20日 |
価格(税込) | 109,780円 | 114,880円 | 99,000円 |
センサーサイズ | APS-C(23.5×15.7mm) | APS-C(23.5×15.6mm) | APS-C(23.6×15.6mm) |
有効画素数 | 2070万画素 | 2420万画素 | 2650万画素 |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | BIONZ X | X-Processor 4 |
ISO感度 | 100~51200(拡張:204800) | 100~32000(拡張:102400) | 160~12800(拡張:80~51200) |
連写速度 | 最高約11コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 | 最高約30コマ/秒(電子シャッター時) |
オートフォーカス | 209点(位相差検出) | 425点(位相差検出+コントラスト検出) | 425点(位相差検出+コントラスト検出) |
手ぶれ補正 | なし(レンズ内手ぶれ補正対応) | なし(レンズ内手ぶれ補正対応) | なし(レンズ内手ぶれ補正対応) |
液晶モニター | 3.2型チルト式タッチパネル(約104万ドット) | 3.0型チルト式タッチパネル(約92万ドット) | 3.0型チルト式タッチパネル(約104万ドット) |
電子ビューファインダー | OLED 0.39型(約236万ドット) | OLED 0.39型(約235万ドット) | OLED 0.39型(約236万ドット) |
比較詳細
比較表からも分かるように、ニコン Z 50 ボディは、α6400やX-T30と比べて、有効画素数やISO感度などのスペックではやや劣る部分があります。しかし、それだけでこのカメラを判断するのは早計です。ニコン Z 50 ボディには、他のカメラにはない魅力がたくさんあります。
まず、ニコン Z 50 ボディの最大の特徴は、Zマウントを採用していることです。Zマウントは、ニコンのフルサイズミラーレスカメラであるZ 6やZ 7と同じマウントで、レンズ交換時にカメラとレンズの間にできる隙間(フランジバック)が短く、レンズの口径(マウント径)が大きいという特徴があります。これにより、高画質なレンズを豊富に使えるだけでなく、レンズ設計の自由度も高まります。
ニコン Z 50 ボディには、専用のDXフォーマット用レンズであるNikon Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRやNikon Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRなどがあります。これらのレンズは、小型軽量でありながら、高い光学性能を持ち、手ぶれ補正機能も搭載しています。また、付属のマウントアダプターFTZを使えば、ニコンの一眼レフカメラ用のFマウントレンズも使えます。さらに、将来的には、Zマウント用の高級レンズであるS-Lineシリーズやプロフェッショナル向けのf/0.95レンズなども使えるようになる予定です。
次に、ニコン Z 50 ボディの液晶モニターは、3.2型という大きさで、チルト式でありながらタッチパネルにも対応しています。これは、α6400やX-T30よりも優れている点です。チルト式の液晶モニターは、高い位置や低い位置からの撮影に便利で、タッチパネルは、オートフォーカスのポイントやメニューの操作などに使えます。また、ニコン Z 50 ボディの液晶モニターは、自分撮りにも使えるように下方向に180度回転できます。これは、ブロガーやYouTuberなどの動画撮影にも便利です。
さらに、ニコン Z 50 ボディは、オートフォーカスの性能も高く、顔認識や瞳認識などの機能も備えています。これらの機能は、人物撮影において非常に重要で、被写体の動きに追従してピントを合わせることができます。また、ニコン Z 50 ボディは、4K動画撮影にも対応しており、高画質な映像を記録することができます。
以上のように、ニコン Z 50 ボディは、Zマウントや液晶モニター、オートフォーカスなどの点で、α6400やX-T30と比べても見劣りしないカメラです。しかし、それだけではありません。このカメラには、他のカメラにはないメリットとデメリットがあります。それでは、次にそれらを見ていきましょう。
メリットとデメリット
ニコン Z 50 ボディは、他のカメラと比べてどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?ここでは、主なものを挙げてみます。
メリット
- Zマウントの採用により、高画質なレンズを豊富に使える。
- 液晶モニターが大きくてタッチパネルに対応し、自分撮りにも使える。
- オートフォーカスが高性能で、顔認識や瞳認識などの機能がある。
- 4K動画撮影に対応している。
- ニコンの一眼レフカメラと同じような操作感で使える。
デメリット
- 有効画素数やISO感度などのスペックがやや低い。
- 手ぶれ補正機能が本体になく、レンズ内手ぶれ補正対応のレンズが少ない。
- バッテリーの持ちが悪く、連写速度も他のカメラより遅い。
- 電子ビューファインダーの倍率が小さく、視野率も100%ではない。
- Zマウント用のレンズがまだ少なく、高価なものが多い。
以上のように、ニコン Z 50 ボディは、メリットとデメリットがはっきりと分かれているカメラです。では、このカメラはどんな人におすすめなのでしょうか?それでは、次にまとめを見ていきましょう。
まとめ
この記事では、ニコン Z 50 ボディとソニーのα6400、富士フイルムのX-T30の3機種を比較しました。それぞれのカメラには、メリットとデメリットがありますが、どのカメラが最適なのでしょうか?
ニコン Z 50 ボディは、Zマウントや液晶モニター、オートフォーカスなどの点で魅力的なカメラです。しかし、スペックや手ぶれ補正、バッテリーなどの点で劣る部分もあります。このカメラは、ニコンの一眼レフカメラから乗り換えたい人や、高画質なレンズを使いたい人におすすめです。
ソニーのα6400は、有効画素数やISO感度などのスペックが高く、オートフォーカスも優秀なカメラです。しかし、液晶モニターが小さくてタッチパネルに対応していないなどの点で不便な部分もあります。このカメラは、スペック重視の人や、動きの速い被写体を撮りたい人におすすめです。
富士フイルムのX-T30は、有効画素数が最も高く、連写速度も最速なカメラです。しかし、ISO感度が低くて暗い場所での撮影に弱いなどの点で不利な部分もあります。このカメラは、画質重視の人や、レトロなデザインが好きな人におすすめです。
以上のように、3機種のカメラはそれぞれに特徴がありますが、私がベストチョイスとしてお勧めするのは、ニコン Z 50 ボディです。理由は、Zマウントという将来性の高いマウントを採用していることと、液晶モニターが自分撮りにも使えることです。これらの機能は、ブログや動画撮影にも役立ちますし、高画質なレンズを使えば画質も申し分ありません。ニコン Z 50 ボディは、汎用性と拡張性に優れたカメラだと思います。
以上でこの記事は終わります。ニコン Z 50 ボディに興味がある方はぜひチェックしてみてください。それではまた。
引用
今回比較した機種のメーカーサイトは以下のとおりです。
- ニコン Z 50 ボディ:https://www.nikon-image.com/products/camera/mirrorless/z_50/
- ソニー α6400 ボディ:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-6400/
- 富士フイルム X-T30 ボディ:https://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/fujifilm_x_t30/
各カメラの詳細な仕様やサンプル画像などは、メーカーサイトをご覧ください。